費用の面から考える解体工事

解体工事を考える

解体工事を考える・その1。今回は解体費用に関する視点からお話させて頂きます。

解体工事の発注

費用を抑えたいと考えた場合、可能な限り発注を分けて依頼する必要があります。
解体工事だけであれば解体業者に直接見積り依頼を、建替えの場合は建築工事と解体工事を分けて依頼することが重要です。
多くの方は建替えの際に住宅施工会社に解体工事も建築工事と共に依頼しているかと思います、実際手間の事を考えるとその方が楽なのは間違いありません。しかし一括で依頼した場合、実際の解体工事費に住宅施工会社が経費として上乗せされています。この上乗せ分の費用を抑える事が分けて依頼するということです、俗にいう「分離発注」という考え方です。

分離発注

分離発注のメリット・デメリットを考えていきます。
・メリット
まず「工事の質を下げることなく費用を抑えられる」です。発注先を分けることで抑えられる費用は単純に住宅施工会社の経費上乗せ分です、ですから解体業者に支払われる費用に変わりが有りませんからしっかりとした工事の施工が出来ます。
トラブルの予防にも大きな効果があります(今回は費用面でのお話なので次記事で触れます)

・デメリット
手間が増えます。建替え工事の場合、建築の依頼先の選定や打ち合わせの他に解体業者を探して選定する手間が増えます。モデルルーム等がある住宅施工会社と違い解体業者を選ぶ基準がわかりにくい上に調べにくいなどいくつか問題点もあります。

手間の部分はありますが安全に費用を抑える効果が高いのも事実です。分離発注をして費用を抑えて適正な価格で解体工事を依頼出来れば安心で納得の工事に繋がると思います。

解体業者選び

分離発注で直接解体業者に依頼する場合最初に悩むのは「何処に頼む?」です。親戚や知り合いに解体業者が居れば一番早いです、ですが普通の方はまずいませんよね。ネットで調べても大手の解体業者が数件出てくるくらいです、実際は確かな技術と誠意ある工事を施工する解体業者はたくさんあります。解体工事といっても一つ一つの物件毎に状況が違い得意不得意が間違いなくあります。ご自身の物件に合った解体業者に依頼することが大事になります、得意な物件であれば費用を抑えることにも繋がりますし、綺麗な仕上がりも期待出来ます。

もう一つ大事なことは、丁寧な対応をしてくれる解体業者であるということ、仕事が早く費用が安くても対応の悪い業者ではトラブルの心配が尽きません。

見積り内容の確認

次は見積書の内容の確認です。
凄く大事な部分になります、解体工事自体あまり経験するものではないですから見積りの項目を見てもよくわからない事が普通だと思います。
しっかりと細かく内訳された見積書を出してくれる解体業者を選びましょう、解体工事の見積書は大体下記のようになっています。
・建物の解体費用(木造2階建家屋解体など)
・仮設養生足場工事(建物周囲に足場を組みネット貼り)
・重機回送費(解体用の重機の運搬費)
・諸経費(福利厚生費、申請手数料、雑費など)
・付帯工事(CB塀、樹木撤去、庭石撤去、残置物処分など)
・石綿則事前調査費(法改正により7/1以降必要になりました)
必要な工事項目がしっかり入っているかを確認してください、全体の費用だけを見るのでは無く抜けている工事が無いかをよく確認しましょう。たまに上記の上2つに諸経費のみの見積りを出す解体業者もあります、契約後に「この工事は別途です」等のトラブルに発展する場合がありますから。

解体工事のまとめ

・分離発注
・ご自身の物件合った解体業者に依頼
・見積り内容をしっかりと確認する
解体工事を検討されている方は、この3点はしっかりと抑えておきましょう。

次記事では費用以外で大事な部分について書いていく予定です。

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