解体にこんな費用が必要なの?見逃しがちな解体費用の項目

前記事、前々記事と住宅の解体工事に関わる建物本体の解体、養生用足場工事、お庭の植栽撤去、CB塀の解体の費用と注意点について書いてきました、ここでは「こんな費用も必要なの?」って思われる項目について書いていきたいと思います。

意外と必要な解体費用の項目

一般の方が解体するには…と考えた場合、「建物が〇〇坪だから○○万円」「庭木や塀を撤去して○○万円」「合わせて〇〇万円くらいかな?」と思われている方が多いと思います。
しかし解体工事には様々な工事がや手続き等が必要でその費用も見積りを取った際には計上されます。どの物件にも必要なもの、物件の周辺環境や状態などによって必要になるものがあります。

重機回送費

これは重機を使用して解体工事を行える物件には必ず必要な項目です。
大きな重機を解体現場まで運ぶ為の費用です、大きな重機の運搬ですから大型の運搬車が必要で現場と解体業者の会社への往復運賃になります。費用に関しては出発点(解体業者の会社や土場)からの距離によって変わり、運搬する重機の台数によっても変わります。
石川県では1台の運搬(往復)で50,000~80,000円くらいでしょうか※20km~30km圏内
また、大きな重機が入れない物件の場合にミニ重機使用であれば運搬費は30,000~50,000くらいになります。
聞けばなるほどって思う費用ですが忘れがちな項目ですね。

ベランダ、バルコニー、物置の解体

建物本体の解体費用に含まれていると思われがちな項目です。この項目も建物本体の坪数に含めて見積りする解体業者もいますが、石川県では別項目の場合が多いです。一般的な大きさのものであればアルミのベランダ、バルコニーで20,000~40,000くらいで、物置(1坪~2坪程)は10,000~30,000くらいです。
※物置は必要不要を問わず出し忘れて追加で処分費用が必要になるケースが多いので忘れずにチェックしましょう。

道路使用許可申請

住宅の解体をする際に、敷地内に重機が入って作業が出来ない等道路を通行止めや一般車両の通行を妨げる恐れのある場合に必要になる許可申請です。また養生足場が道路上に出る場合には道路占有許可が必要になります。
費用は大体一式30,000~50,000円くらいです。誘導員が必要な場合は別途費用が必要です、1人1日25,000~くらいは必要になります。※誘導員が必要な場合は別途実費です。と明記する解体業者も多いため何日分必要で費用はどのくらいになるのかをしっかり確認しておきましょう。

残置物(家庭ゴミ)の処分

解体工事の際に「不要な物を一緒に処分してください」と頼まれることも多いです。別途処分費用が必要な事をご存知で依頼される場合は良いのですが、稀に理解されておらず「解体するんだから一緒に壊して捨てれば」と言われる方もいます…
事前に解体業者と相談して、家庭ゴミはどのように処分するのかを決めて業者に一緒にお願いする場合はしっかりと費用を見積もってもらっておきましょう。
費用面でみた場合、ご自身で地区の回収に出す<地区の回収業者に引き取りにきてもらう<解体業者に頼むとなります。
手間の面でみた場合は逆になり、地区の回収に出すには少しづつ何回かに渡り出さないといけません、地区の回収業者に引き取りに来てもらうには家の前や駐車場など回収車が停まれる場所に出しておく必要があります、解体業者に依頼する場合は全部任せてしまえます。
費用と手間を比較して、ご自身の都合など考慮して処分の方法を検討されてみてはいかがでしょうか。

諸経費

解体工事に限らず工事代金には諸経費という項目があります。
諸経費には見積りに出てこないもの、近隣への工事案内費であったりトラブルが起きた場合の予備費、業者の利益分であったり、業者によって細かな内容に違いが有りますが一般的に工事全体の費用の5%~8%くらいが諸経費になります。
解体業者によって諸経費の項目を無くし各工事の項目に均等に上乗せしていたり違いはありますが、解体業者にとっては必要な費用です。あまりに高い%だった場合は費用全体の比較をしてみてください。

まとめ

解体工事のイメージでは忘れやすい費用に関して書いてきましたが、安全に工事を行うためにであったり、工事に不可欠な機材の搬入費であったりします。ここで書いてきた費用は一般の方ではわかりにくい項目です、ご自身の解体費用を考える場合に概算ではなく取り敢えず見積りを取った方が良いですとお勧めする理由でもあります。
見積りを取ることでご自身の住宅の解体をするには費用もそうですが、こんな工事が必要でこんな許可の申請もしないといけないなど知っておくと良いこともわかります。
お気軽に見積り依頼をしてみると宜しいかと思いますよ。

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